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2009/07/31

PFI小委員会,HKSTSの準備

午前中はインフラPFI小委員会.

午後からHKSTSの仕上げ.

で一日が終わる.何故?

2009/07/30

HKSTSの準備,都市間移動ダイナミクス・モデル

HKSTS の full paper のうち,一本を英文校正サービスに送った.

都市間移動ダイナミクス・モデルの workingpaper を送ってもらったので読む.導出でちょっとよく判らないところがあるので質問せねば.

某英文ジャーナルの査読.「読めなくはないが,何言ってるのかさっぱりわからん英語」というのに遭遇.

2009/07/29

Complex Social Network, 公聴会,プログラム

午前中は Complex Social Network.第1章を読了.
午後から9月期修了の修士公聴会と博士中間発表.
その後,数値計算プログラムを組む.昔組んだ一般化相補性問題のプログラムをちょっと改良したら倍ぐらいの速さになった.

最近の MATLAB と Octave のどちらでも使えるようにして公開してみました←参考文献とかをちゃんと引用してないので止めました.

2009/07/28

Complex Social Network

午前中はHKSTSの論文を修正.

午後,Vega-Redondo の本をコピーして読み始める.
Introduction はまぁ普通だ.

夕方,金沢大の中山先生と打合せ.半正定値計画問題,有料道路の料金徴収/借金返済問題,平均-分散経路戦略問題について議論.アツい.

2009/07/27

んがー

2戦略定理の証明を考えていく中で「もしかしたら」と思い,数値計算.非負制約があるときには2戦略定理は成立しないことがあっさりと判明.さぁ書き直すぞぅ…

ということで1日かかって書き直し完了.理論的なインパクトは薄れてしまったので,実規模ネットワークに対する効率性分析とかやらないと「未完成」な雰囲気が漂うね.

2009/07/26

入試面接

入試面接で休日出勤.午前中はHKSTSの論文書き.平均-分散輸送問題で,2-fund theorem に相当する「2戦略定理」の証明が捗らない.

2009/07/24

感冒性胃腸炎

と診断.つまり風邪.とはいえ7月末まで休めるアテはないので仕事シゴト.

午前中は博士公聴会.
午後からHKSTSの論文書き.半分強は書けたかな.

初心者や英語の苦手な人(含む自分)が英文を書く際は「科学英語論文のすべて」に倣って次のように進めるとよい:
・論理的構造および主張と事実の違いを意識しながら,主語を明示した日本語の「文」を箇条書きにして並べる
・それぞれの日本語文に対して,論理的意味に忠実な英文を1つか2つ作文する.
・段落内の「視点」の整合性を意識したり,「We~」で始まる文の羅列にならないようにしたりしながら英文を並べていく.

2009/07/23

サボり出すとキリがない

ので,ちょっとづつでも書いておく.

7/21 東北大で打ち合わせ.3人で議論した結果,地域間移住ダイナミクスのモデルが非線形偏微分方程式になることを確認.帰りの新幹線でプログラムを組んでみたが,境界条件がイマイチなのか,振動解みたいなのが出てしまう.

7/22 午前中はHKSTS原稿.午後から Investment under Uncertainty の輪読ゼミ…のつもりが,途中から一般化相補性問題としての Hamilton-Jacobi-Bellman 方程式の導出の講義になってしまった.体調不良で夕方帰宅後,すぐに就寝.

7/23 体調不良継続中.終日,博士中間発表.コミック版数学ガールの下巻発売日なので,上下合わせて生協で買えるかな,と思っていたら下巻しか置いてなかった.しくしく.体調不良継続中なので,楽しみにしていた前期打ち上げにも行けない.しくしく.お前は漫画も読まず,酒も飲まず仕事しろ,ということだろうか.しくしく.そりゃそうだ.しくしく.

2009/07/16

萌え(燃え?)

昨夜.「不確実性下での地域間移動モデル」の数値計算を考えようと論文を眺めていたら,「偏微分方程式制約つきの標準形相補性問題」が「制約なしの一般化非線形相補性問題」に帰着することを発見.なかなか綺麗な構造を持ってる.

午前中.需要不確実性下での通行権取引制度で,試行錯誤的に発行量を調整するプロセスが,線形計画問題の厳密解法として解釈できることを証明.

午後,HKSTSに向けて論文執筆.

夕方,TA講習会.


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今日の午後,学生が相談に来た.「英語のテキストを正しく理解するにはどうしたらいいですか?」という質問.これに対して,僕はこう答えた.「英語を読めばいいよ.きみたちは,そもそも,英語を読んでいない.そして,それに気づいてすらいない.」

僕もそうだったが,最近の学生は,判らない英単語に遭遇するたびに電子辞書やインターネット辞書を引く.かれらは,この行動を「英単語の意味を調べている」と表現するが,それは全くの誤りである.辞書に載っているのは「英単語に対応する日本語単語」であり,その単語の「意味」では無い.

そして,かれらは,この写像された「日本語単語の羅列」から,もとの英文の意味を「再構築」することを「英語を読む」と表現しているのだ.だから,かれらは,英語を読んでいない.日本語の羅列に変換する時点か,そこからもとの意味を再構築(というか,たいていは「想像」に近い)する時点で,英語で書かれた元の文章の意味・文脈を失っている.

このことを具体例を用いて言い換えれば,
"Changes in the process over any finite interval of time are normally distributed, with a variance that increases linearly with the time interval." ([1, pp.63])
という文章を,
「任意の有限な時間間隔全体のその過程の変化は,時間間隔について線形に増加する分散を持つ正規に分布する
という日本語の羅列に変換できたところで(かなり精度は高いと思うが),その「意味」を説明していることにはならないのだ.

辞書は個々の「英単語」を一つ以上の「日本語単語」へ変換する一対多写像だ.だから,どんなに良い辞書を使っても「英文(=英単語の順列)」を「日本語文(=日本語単語の順列)」に変換することさえ不可能だ.まして,その「不正確な日本語文」から再構築した日本語の文章の意味が,もとの文章の意味と一致する可能性は限りなく低い.

ついでに言うと,その「日本語の文章の意味」が判らない,と言って Wikipedia で調べると,さらに不正確になる.

僕が辞書を引かずに英語を読んだり,英英辞典を引いて英単語の意味を調べるのは,英語が得意だからじゃない.英語の文章の意味をそのまま理解するための訓練なんだ.

なんか熱血.まだ触発されてるなぁ

[1] Dixit, A. and Pindyck, R., Investment under Uncertainty, Princeton University Pr., 1994.

2009/07/15

萌え

7/13, 14は Sandholm (2009) のテキストの輪読.2日間で12章を制覇できたのは,ひとえに神戸大と東北大から来てくれた最強メンバーの
おかげ.久しぶりに勉強で興奮しました.夜もアツかった(記憶ないけど).

7/14の夜,前から気になっていた「数学ガール」を読む→あっさりハマる→3時間で読み切ってしまう.

「僕」がミルカさんに抱く憧れは,僕がどうやっても勝てない師匠たちへの憧れに似ており,
「僕」がテトラちゃんに抱く親心(?)は,僕が学生に対して持つそれに似ている.
そしてエピローグ直前にあれを引用してくるあたりはスゴい.というか,ズルい.

んで,触発されたらしく,7/15 のゼミはやたら説明が長くなりました.ごめんなさい>学生たち
# きみたちは高校1年生のテトラちゃんじゃなく,国立大学の大学院生だもんね…

2009/07/10

研究テーマ

午前中,他研究室の学生が訪問.学生が「研究テーマ」と一概に呼ぶものは,実は,以下のいずれかに該当している:


トピック

研究対象を表すキーワード(eg. 都市交通,環境問題,リスク・マネジメント)

目標

「こんなことを実現したい」という方向性(eg. 渋滞を解消・緩和したい,ゲリラ豪雨を予測したい,金利が安いときに有料道路の借金を返せるようにしたい)

目的

上記「目標」を実現するためのミッションとして設定したもの(eg. 通行権取引制度を提案しその有効性を明らかにする,実時間シミュレートが可能な都心部気候変動モデルを構築する,金利変動を考慮した最適返済戦略を求める手法を開発する)

テーマ

上記「目的」と,それを達成するためのアプローチをセットにしたもの


「研究テーマが決まらない」という学生は「トピックや目標のレベルで足踏みしている」ということが多いようである.

午後から Sandholm (2009) の続き.ごまかしつつも何とか12章を読了.本体の内容もさることながら,Appendix の充実した本だなぁ,という印象がある.英語も大変読みやすい.

夕方,札幌から魅力的で危険なお誘いを受ける.行くとマチガイなく恥かくんだけど,行きたいなー

2009/07/09

Sandholm (2009) 読み

午前中,Investment under Uncertainty を読んでいる学生から相談を受けつける.
英語が読み易く,3章,4章,5章の一部をさらさらと読むだけで,
・確率過程と伊藤の補題
・DP (dynamic programming) 原理と HJB (Hamilton-Jacobi-Bellman) 方程式
・VM/SP (value matching and smooth pasting) 条件を用いた投資オプションの解析解の導出法
が判る点で良いテキストだと思うのだが,いかんせん古い.

午後,U専攻会議の後,学生2名と打ち合わせ.

・不確実性下での通行権取引制度において,利用者の私的情報(ie. トリップ中止確率および人口構成)を知らなくても,試行錯誤的に通行権発行量の変更を繰り返すことで,完全情報下での社会的最適を実現できることを証明できそうだ.

・全微分やTaylor展開は,定義を覚えても意味がない.その直感的イメージを理解する必要がある.[1]を読むこと.

Sandholm (2009)のテキストはいよいよ12章に突入.

[1] 長沼 伸一郎 :物理数学の直感的方法,通商産業研究社,

2009/07/08

証明いらないじゃん

午前中.昨日悩んでいた問題は,おそらく先ほど別の意味で解決.
命題「x*B∈Ω*⇒ΩB⊂Ω*」は証明できなくてもいい(というか,命題が成立しないケースが考えられそうだし).

午後,Sandholm (2009) のテキストを読む.Revision protocol を ρij として,Poisson alarm clock with exponential rate R が鳴った時に戦略を i から j に切り替える確率が ρij/R になる理由が判らん…

15時から学生に不完備市場における super-hedge portfolio 問題と pricing kernel 推計問題の双対関係について説明.3時間喋るのはしんどい.

夜,再び Sandholm (2009) に戻る.

2009/07/07

リテラシゼミ,報告会

あ.七夕だ.



午前中はリテラシゼミ.「5分でプレゼンするスポーツのルール」シリーズもあと2回.

午後,長江研を志望する学生と面談.電通大生は不思議と金融工学に興味をもつようだ.授業に学部生を呼び込んだりできないもんかな.

その後,報告会.最近,進捗が思わしくない.指導教員のせいだろうか…

夕方,学生と打ち合わせ.
悩み:
・ある線形計画問題 LP-Aを考え,その feasible set をΩAとする.LP-Aの解においてbinding な(=等式で成立している)条件の1つを外側に拡張(*1)して得られる領域をΩBとし,ΩAをΩBにおきかえた線形計画問題 LP-B の解を x*A, x*B とする.
・このとき,ΩA ⊂ Ω* なる凸領域 Ω* について,以下の命題は成立するか?
x*B ∈ Ω* ⇒ ΩB ⊂ Ω*

*1
LP-A の制御変数を , 制約条件を



で表す.このとき「LP-Aのk本目の制約条件を外側に拡張して得られる領域」とは,任意の について



を満足する を置き換えて得られる領域:

2009/07/05

Hofbauer and Sandholm (2007) 終了

ひととおり読み終わる.収束の定義さえイメージがつけば,本体はたいして難しくはない.
この論文の恐しさは appendices にある.それをちゃんと理解したいので勉強会するのだ.

2009/07/02

教授会,TA講習会の準備,IS談話会,懇親会

午後は教授会,その後,TA講習会の準備.

IS談話会は佐藤先生.盲点補間のふるまいを最適化問題の最急降下法で表現.その最適化問題の目的関数が相補性をもっていたりする.

懇親会で飲み過ぎ,記憶飛ぶ.謎のメモがいっぱい…

2009/07/01

勉強,勉強

Hofbauer and Sandholm (2007) の勉強.