Sandholm (2009) 読み
午前中,Investment under Uncertainty を読んでいる学生から相談を受けつける.
英語が読み易く,3章,4章,5章の一部をさらさらと読むだけで,
・確率過程と伊藤の補題
・DP (dynamic programming) 原理と HJB (Hamilton-Jacobi-Bellman) 方程式
・VM/SP (value matching and smooth pasting) 条件を用いた投資オプションの解析解の導出法
が判る点で良いテキストだと思うのだが,いかんせん古い.
午後,U専攻会議の後,学生2名と打ち合わせ.
・不確実性下での通行権取引制度において,利用者の私的情報(ie. トリップ中止確率および人口構成)を知らなくても,試行錯誤的に通行権発行量の変更を繰り返すことで,完全情報下での社会的最適を実現できることを証明できそうだ.
・全微分やTaylor展開は,定義を覚えても意味がない.その直感的イメージを理解する必要がある.[1]を読むこと.
Sandholm (2009)のテキストはいよいよ12章に突入.
[1] 長沼 伸一郎 :物理数学の直感的方法,通商産業研究社,