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2007/07/09

計画数理,発表資料

計画数理の代講.自己満足だが,判り易くていい授業ができたと思う.ちょっとペースが速いという指摘を受けた.

アンケート関係は朝倉先生の許へ.

計画学アブストを投稿.昨晩いじったのは第3章以降だったが,F原君が丁寧にも第1章,第2章を読み直してくれたようである.

午後は発表資料の作成.スピーチ原稿を一通り作った.ちょっと時間を置いて読み直そう.

夕方,S井君が打ち合わせに来る.BCPの一環としてCAT bond 付社債を発行する,というストーリーは受けそうな気がするんだけど,レビュー不足.

夜は明日の計画数理の講義資料の作成.

2地域(被災 and 非被災)小野モデルを用いた災害の損害波及分析をやりたいんだけど,手が回らない.結論だけ先に見えていて,自然災害の被害は,1) 被災地の需要が他地域にシフトするのに(転出・転入コストなどにより)供給がシフトできないことで発生する被災地の余剰生産力(i.e. 失業 or 財価格下落);2) 将来への不安が引き起こす流動性選好の増大;の2つに帰着するはず.

ここからは根拠なしの放言.1) は,地域間の不均等を引き起こすが,経済全体の効率性は殆ど損なわない.そのため,適切な再配分を行う仕組みさえ整っていれば損害を極めて小さくできる.ただし,情報の非対称性が大きすぎるので中央政府による集権的コントロールは殆ど不可能.そのため,自律分散型の所得移転システムが必要不可欠.一方,2) は,政府,自治体および民間企業による事前のBCP策定によって,ある程度軽減できるはず.これら2つの局面でCAT bond や地域通貨を活用できないかなぁ,という発想.